クラスレスアドレッシングとは?- IPアドレスのアドレッシング方式の一つ
IPアドレスとは、インターネット上で通信を行うための住所のようなものです。IPv4の場合、32ビットの数値で表されており、通常4つの8ビットずつの塊で表されます。この4つの塊をドットで区切ったものが、一般的に私たちが知っているIPアドレスです。
しかし、クラスレスアドレッシングとは、この8ビットずつの塊を任意の大きさに分割できるアドレッシング方式です。つまり、従来のIPアドレスにおいては、8ビットずつの塊を4つ持っていましたが、クラスレスアドレッシングでは、例えば16ビットずつ2つの塊に分割することも可能です。
クラスレスアドレッシングが登場した背景には、IPv4のアドレス枯渇問題があります。IPv4では、32ビットのアドレス空間が最大で約43億個しか存在せず、これが不足するという問題が発生していました。この問題を解消するために、従来のアドレッシング方式であるクラスフルアドレッシングから、クラスレスアドレッシングへと移行が進められました。
クラスレスアドレッシングでは、アドレスの割り当てが柔軟になり、アドレス枯渇問題を解消することができました。また、ネットワークの種類に応じて最適なアドレッシングができるようになったため、ネットワーク設計の自由度が高まりました。
ただし、クラスレスアドレッシングは従来のアドレッシング方式よりも複雑であり、設定に時間と手間がかかるため、専門的な知識が必要となります。しかし、これまで以上に柔軟なネットワーク設計が可能になったことで、その難しさに見合ったメリットがあると言えます。
いかがでしたか?クラスレスアドレッシングは、アドレス枯渇問題を解消するだけでなく、柔軟なネットワーク設計ができるようになるというメリットがあります。ただし、その分専門的な知識が必要となる点には注意が必要です。
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