カットスルー(cut-through)とは?ネットワークスイッチの動作モード

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カットスルーとは?

カットスルー(cut-through)は、ネットワーク機器の動作モードの1つであり、データ転送時にパケットの内容を一部しか読まずに直ちに転送する方式です。通常、データが送信元から送信先まで転送されるときには、すべてのデータを確認するフルスルー(store-and-forward)と呼ばれる方式が用いられます。しかし、カットスルーでは、パケットを確認するために待つ必要がないため、転送速度が格段に速いというメリットがあります。

ネットワークスイッチの動作モード

ネットワークスイッチは、ネットワーク上の通信を効率的に行うために用いられる機器です。スイッチには様々な動作モードがあり、フルスルーの他にも、カットスルーの他にも、フラミング(flooding)やフィルタリング(filtering)などがあります。それぞれの動作モードには、利点と欠点があります。

カットスルーの利点と欠点

カットスルーの利点は、転送速度が速いことです。フルスルー方式では、データをすべて読み込んでから転送するため、転送速度が遅くなってしまいますが、カットスルー方式ではデータを一部しか読まないため、転送速度が向上します。また、ネットワークスイッチが適応するモードを選択することで、機器の負荷を軽減することができます。

一方、カットスルーの欠点は、転送中にエラーが発生した場合に対処できないことです。フルスルーモードでは読み込みが完了してから転送するため、エラーがあった場合には処理を中断することができますが、カットスルーモードではエラーを発見しても転送を続けてしまいます。このため、データの正確性が保証されない可能性があります。

まとめ

カットスルーは、ネットワークスイッチの動作モードの1つで、データ転送時に一部しか読まずに直ちに転送する方式です。カットスルー方式では、転送速度が向上するというメリットがありますが、エラーが発生した場合に対処できないという欠点があります。ネットワーク機器を選択する際には、それぞれの動作モードの利点と欠点を理解しておくことが重要です。

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