デマンドページングとは?メモリ管理の基本概念を分かりやすく解説

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デマンドページングとは?メモリ管理の基本概念を分かりやすく解説

プログラムを実行するために必要なメモリは、実行に必要な分だけ確保したいものです。しかし、現実には限られたメモリ容量しかなく、複数のプログラムを同時に実行する場合、メモリ管理は重要な課題となります。ここで登場するのが「デマンドページング」です。

デマンドページングとは、プログラムの実行に必要なデータや命令の一部だけを実際にメモリに読み込むことで、メモリ使用量を最小限に抑える仕組みです。実行中に必要なものだけを順次読み込むので、必要のないデータや命令はメモリに常時ロードされる必要がなく、メモリ使用量を削減することができます。

また、デマンドページングは、仮想記憶システムにおいても重要な役割を担っています。仮想記憶システムでは、プロセスが必要とするメモリの量が物理的なメモリの容量よりも大きくなる場合に、ハードディスクをメモリの拡張として使用します。この場合、デマンドページングにより、必要なページを優先的に読み込み、より効率的にメモリを使用することができます。

ただし、デマンドページングにはデメリットもあります。ページを読み込む際に一定の時間がかかるため、実行速度が遅くなる可能性があります。また、必要なデータ・命令が読み込まれていない場合には、ページフォールトが発生し、リソースの無駄遣いになります。そのため、適切なプリフェッチングなどの最適化が必要です。

以上が、デマンドページングの基本的な概念についての解説です。メモリ管理においては、デマンドページングが重要な役割を担っていますので、理解しておくことが必要です。

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