「宛先NAT (DNAT)」とは? – ネットワークアドレス変換(NAT)の一種で、パケットの送信先アドレスを変換する手法について解説

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宛先NAT(DNAT)とは?

宛先NAT(DNAT)とは、ネットワークアドレス変換(NAT)の一種で、パケットの送信先アドレスを変換する手法のことを指します。NATは、プライベートIPアドレスを公開IPアドレスに変換することで、インターネット接続を可能にする技術の一つです。その中でも、宛先NAT(DNAT)は、パケットの送信先アドレスを変換することで、特定のホストへの通信を制御することができます。

宛先NATは、ファイアウォールとしての役割も持ちます。インターネット上に公開されたサービスへのアクセスを制御し、不正なアクセスからサーバーを守ることができます。また、複数のパブリックIPアドレスを持っている場合に、それぞれのIPアドレスを使用したアクセスを制御することもできます。

宛先NAT(DNAT)の使い方

宛先NAT(DNAT)は、ルーターやファイアウォールなどのネットワーク機器を介して使用されます。例えば、Webサーバーにアクセスする場合、インターネット上からはWebサーバーのパブリックIPアドレスが見えますが、実際にはルーターやファイアウォールがそのパケットをWebサーバーのプライベートIPアドレスに転送しています。

具体的には、ルーターやファイアウォールの設定画面で、ポート番号と転送先IPアドレスを設定します。例えば、ポート80番をWebサーバーのプライベートIPアドレスに転送することで、インターネット上からアクセス可能なWebサーバーを構築することができます。

まとめ

宛先NAT(DNAT)は、特定のホストへの通信を制御するために使用されるNATの一種です。ルーターやファイアウォールを介して使用され、プライベートIPアドレスを持つホストにもインターネット上からアクセス可能なWebサーバーなどを構築することができます。セキュリティ対策として、宛先NAT(DNAT)を使用することで、不正なアクセスからサーバーを守ることができます。

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