直接拡散方式(DSSS)とは?通信における信号変調方式の一つで、帯域幅を広げて送信する基本概念について解説する。

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直接拡散方式(DSSS)とは?

直接拡散方式(Direct-Sequence Spread Spectrum: DSSS)は、通信における信号変調方式の一つであり、帯域幅を広げて送信する基本概念に基づいています。DSSSは、伝送するデータに対して独自の疑似ノイズを乗せ、伝送路上でデータを拡散させます。

この方式は、データを伝送する前に幅広の帯域を使用するため、一般的な周波数変調(FM)や位相変調(PM)よりも干渉に強く、ノイズに対しても耐性を持っています。DSSSは、主として無線通信において使用され、IEEE802.11bやBluetoothなどの規格で使用されています。

DSSSの基本概念

DSSSは、データに独自の疑似ノイズを乗せることで、広帯域での伝送を行います。この疑似ノイズは、疑似ランダムノイズ(PNコード)と呼ばれる、特定の周期を持つ信号です。これにより、広帯域の信号を伝送することができます。

具体的には、送信側において、データに疑似ランダムノイズを乗じて、拡散信号に変換します。この拡散信号を伝送路に送信することで、受信側では、同じ疑似ランダムノイズを用いて、拡散信号を元のデータに復調します。

DSSSの主な利点は、干渉に対する耐性とノイズに対する耐性が高いことです。また、多重化や暗号化にも使用することができます。

まとめ

直接拡散方式(DSSS)は、通信における信号変調方式の一つで、伝送するデータに独自の疑似ノイズを乗せ、幅広い帯域幅を使用して伝送することで、干渉やノイズに対する耐性が高く、無線通信などに利用されています。DSSSの仕組みを理解することで、より幅広い通信機器や技術に対する理解が深まります。

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