ダブルタギング(QinQ)とは?ネットワーク技術の応用を紹介

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ダブルタギング(QinQ)とは?

ダブルタギング(QinQ)は、Ethernetフレームに追加タグを付加するネットワーク技術です。VLANタグを含むEthernetフレームを更にVLANタグで二重にタグ付けすることで、複数のVLANを1つのポートで転送できるようになります。

ダブルタギングは、ISPや大規模データセンターなど、複数の顧客やテナントが存在するネットワーク環境において、VLANを効率的に運用するために用いられます。

ダブルタギング(QinQ)の応用

1. 大規模データセンターにおけるトラフィック分離

大規模データセンターでは、多数のサーバーが稼働しており、それぞれのサーバーは異なるネットワークセグメントに分割されます。ダブルタギング(QinQ)を使用することで、複数のVLANを1つのポートで転送することができ、コストや効率面で利点があります。

2. ISPにおけるサービス提供

ISPでは、顧客ごとに独自のVLANを割り当てることができます。ダブルタギング(QinQ)を使用することで、ISPは独自のVLANを使用せずに、複数の顧客を1つのポートで転送することができます。これにより、ISPのネットワーク構成を簡素化し、コストを削減することが可能です。

3. ネットワークの可用性向上

ダブルタギング(QinQ)を使用することで、ネットワークの可用性を容易に向上させることができます。例えば、コアスイッチとエッジスイッチの間に何らかの問題が発生した場合、ダブルタギング(QinQ)を使用することで、その問題の影響を最小限に抑えることができます。

まとめ

ダブルタギング(QinQ)は、Ethernetフレームに二重のVLANタグを付加することで、複数のVLANを1つのポートで転送することができる技術です。大規模データセンターやISPなどで用いられることが多く、効率的なネットワーク運用やコスト削減、可用性向上に貢献しています。

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