デュアルSIM DSSS/DSDS/DSDV/DSDAとは?各種対応方式の基本概念を分かりやすく解説

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デュアルSIMとは?

デュアルSIMとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末において、複数のSIMカードを同時に利用できる機能のことを指します。例えば、仕事用とプライベート用に異なる電話番号を持っている場合に、1台の端末で2つの電話番号を両方利用できるようになります。

DSSS/DSDS/DSDV/DSDAとは?

DSSS、DSDS、DSDV、DSDAは、それぞれデュアルSIMの対応方式を表します。

  • DSSS:Dual SIM Single Standbyの略で、2つのSIMカードのうち1つしか通信を行えず、もう一方のSIMカードは待機状態になる方式です。
  • DSDS:Dual SIM Dual Standbyの略で、2つのSIMカードが同時に待ち受け可能で、通話やデータ通信を切り替えながら利用できる方式です。
  • DSDV:Dual SIM Dual VoLTEの略で、2つのSIMカードが同時に通信可能で、通話中にもう一方のSIMカードでデータ通信を行える方式です。
  • DSDA:Dual SIM Dual Activeの略で、2つのSIMカードが同時に通信可能で、通話中にもう一方のSIMカードで通話やデータ通信を行える方式です。

各方式の利便性と注意点

DSSSは、特に同時に通信を行う必要がない場合や、2つのSIMカードのうち片方をあまり使用しない場合には便利な対応方式です。一方で、通話が来た時に片方のSIMカードが通信中だった場合、もう片方のSIMカードに自動的に切り替わるまで電話に出られないというデメリットもあります。

DSDSは、2つのSIMカードを同時に待機させることができるため、利用頻度の高い2つの番号を切り替えながら利用することができます。ただし、通話中にもう一方のSIMカードが利用できなくなるというデメリットがあります。

DSDVは、DSDSと同じく2つのSIMカードを同時に待ち受けながら利用できますが、通話中にもう一方のSIMカードでデータ通信が可能なため、利便性が高くなっています。ただし、デュアルVoLTEに対応していない場合は1つのSIMカードのみで通話を行うことになります。

DSDAは、2つのSIMカードが同時に通信可能で、通話中にもう一方のSIMカードで通話やデータ通信を行える最も便利な方式です。ただし、対応している端末が少なく、価格も高めであることがデメリットです。

まとめ

デュアルSIMは、1台の端末で複数の電話番号を利用できる便利な機能です。DSSS、DSDS、DSDV、DSDAといった対応方式があり、利用シーンに合わせて選択することが重要です。注意点としては、通話中にもう一方のSIMカードが利用できなくなることや、端末によって対応している方式が異なることに注意が必要です。

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