同値分割 (equivalence partitioning) とは?テスト設計の基本概念を解説します

Explanation of IT Terms

同値分割とは?

同値分割(equivalence partitioning)とは、テスト設計において、入力データや条件を複数のグループに分け、各グループ内のデータが同等の振る舞いをすると仮定してテストケースを作成する手法です。この手法は、テストの効率性を高めるために広く使用されています。同値分割は、最大限のテストカバレッジを維持しながら、テストの数を最小限に抑えることができます。

同値分割の例

例えば、一つのテキストフィールドにおいて、正しい年齢が入力されるかどうかをテストする場合を考えます。年齢は1歳以上の整数でなければなりません。同値分割を使用して、次の4つのグループに分割できます。

– グループ1: 0歳未満の値
– グループ2: 1歳以上の整数である値
– グループ3: 2歳以上の値
– グループ4: 100歳以上の値

各グループ内のデータが同等の振る舞いをするという仮定に基づいて、グループ2には10歳、20歳、50歳などを含め、グループ3には30歳、40歳、80歳などを含めます。グループ1と4については、テストケースを作成する必要がありません。

同値分割を使用したテストケースの作成

このように、同値分割を使用してテストケースを作成する場合、以下の手順を実行することが重要です。

1. 入力項目を特定する。
2. 有効なデータと無効なデータを同等の振る舞いをするグループに分割する。
3. 各グループから少なくとも1つのデータを選択してテストケースを作成する。

同値分割を使用してテストケースを作成すると、テストの数を最小限に抑えることができ、効率的にテストを行うことができます。テストケースの数を減らすことで、テストの時間と費用を節約できるだけでなく、テストの精度も向上させることができます。

まとめ

同値分割は、テスト設計において非常に重要な手法です。この手法を使用することで、テストの効率性と正確性を高めることができます。同値分割に基づくテストケースの作成は、テストの実施時間と費用を抑えることができるため、プロのテスターや開発者にとっても非常に有益です。

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