フェイルオーバー (F/O) とは? システム障害対策の基本概念を分かりやすく解説

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フェイルオーバー (F/O) とは?

フェイルオーバー (F/O) とは、システム障害が発生した際に、自動的に別のサーバーやネットワークに切り替わる仕組みのことを指します。つまり、何らかの原因でシステムがダウンした場合でも、システムの可用性を高い水準で維持することができます。

F/Oは、システム障害に対処する基本機能の1つとして、ビジネス・ミッション・クリティカル・システム(BMC)など、信頼性の高いシステムの構築に欠かせない要素となっています。

システム障害対策の基本概念

システム障害対策とは、システムの故障に備え、システム障害が発生した場合、最小限の影響でシステムを復旧するための概念です。そのためには、故障を事前に予測し、対策を講じることが必要です。

システム障害対策には、リカバリポイント目標(RPO)とリカバリタイム目標(RTO)という指標があります。RPOは、システム障害が発生してからのデータ損失の最大許容量を意味し、RTOは、システム復旧の最大許容時間を意味します。

フェイルオーバーの仕組み

F/Oの仕組みは、主に次の2つの方法で実現されます。

  • マルチホーミング: 2台以上のサーバーに同じIPアドレスを付与して、一方が障害になった場合には、自動的に他方に切り替わる方法
  • クラスタリング: 2台以上のサーバーを仮想的に1つのシステムと見なし、1台が障害になった場合には他方に処理を引き継がせる方法

F/Oは、システムの可用性を高めるために欠かせない機能ですが、完全に障害を防止することはできません。そのため、F/Oを搭載しても、システム障害に備えた正しい対策が必要です。

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