FOTAとは?- モバイル端末におけるファームウェアアップデート技術の進化
モバイル端末などの電子機器に使われるファームウェアは、機器の正常な動作に不可欠です。しかし、ファームウェアには脆弱性やバグが含まれていることがあり、それらを修正するためにはアップデートが必要になります。
かつては、ファームウェアをアップデートするには、ユーザーが端末をパソコンに接続してソフトウェアをダウンロード、インストールする必要がありました。しかし、この方法は手間がかかり難易度が高いため、多くのユーザーにとっては敬遠されていました。
そこで登場したのが、FOTA技術です。FOTAとはFirmware Over-The-Airの略称で、無線通信によるファームウェアのアップデート技術を指します。具体的には、端末がインターネットに接続している状態で、メーカーが配信するアップデートファイルを端末自体がダウンロード・更新し、自動でインストールが行われるというものです。
FOTAは、端末ユーザーにとって非常に便利な機能です。アップデートを手動で行う必要がなく、オンライン上の更新通知を受け取るだけで、アップデートが完了するため、手間がかかりません。また、セキュリティ上の問題に対応するため、メーカー側からのアップデートを早急に受け取ることができるため、安心して使用することができます。
しかしながら、FOTAにはデメリットも存在します。アップデート中に通信障害が発生した場合、端末の機能が停止する恐れがあるため、操作を中断することができません。また、アップデートファイルの容量が大きい場合、ダウンロードに時間がかかるため、ユーザーが不便に感じることがあります。
最近では、FOTA技術も進化を遂げ、バージョンアップの自動通知や、アップデートの優先順位設定など、より便利かつ安心して使用できる機能が追加されています。今後も、FOTA技術はさらなる進化を遂げ、モバイル端末ユーザーにとってなくてはならない機能となっていくでしょう。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版