グローバルサーバロードバランシング(GSLB)とは?その仕組みと活用法

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グローバルサーバロードバランシング(GSLB)とは?

グローバルサーバロードバランシング(GSLB)とは、複数のサーバーを利用して、トラフィックを適切に分散・配分する技術です。企業やWebサイトがグローバルに展開する際、地理的な距離や回線の帯域幅などの制約から、ユーザーが疎外感を抱かず、スムーズなアクセス体験を提供するために利用されます。

GSLBは、サーバーの負荷分散だけでなく、サービスの可用性、回線の状態や帯域幅、優先度など、さまざまな要素を考慮した最適な配分を行うことができます。また、サーバーがダウンした場合にも、別のサーバーにトラフィックを誘導することで、サービスの停止を防ぐことができます。

GSLBの仕組み

GSLBは、DNS(Domain Name System)によって実現されます。DNSは、IPアドレスとドメイン名を関連付けて管理する仕組みで、ユーザーがWebサイトにアクセスする際に、ドメイン名を入力することで自動的に対応するIPアドレスに変換する役割があります。

GSLBでは、DNSサーバーがリクエストに応じ、ユーザーからのアクセスを最適なサーバーに誘導する役割を担います。DNSサーバーは、各サーバーの負荷状況や回線情報を収集し、最適なサーバーを選択することで、高速・安定したアクセスを実現します。

GSLBの活用法

GSLBは、企業やWebサイトがグローバルに展開する際、ユーザーにスムーズなアクセス体験を提供するために重要な役割を果たします。具体的には、以下のような場面で活用されます。

① グローバルなWebサイトの構築

企業がグローバルなWebサイトを構築する際、GSLBを利用することで、ユーザーに最適なサーバーに誘導することができます。これにより、ユーザーからのアクセスが集中することなく、サイトのスピードや安定性を維持することができます。

② アプリケーションの配信

アプリケーションの配信において、GSLBを利用することで、各地域のユーザーに最適なサーバーを選択することができます。これにより、ユーザーに応答速度の遅さや接続不可などの問題が生じることを防止することができます。

③ 災害時の対応

災害時には、特定のサーバーがダウンしてしまうことがあります。GSLBを利用することで、別のサーバーにトラフィックを誘導することができるため、サービスの停止を防ぐことができます。

以上、グローバルサーバロードバランシング(GSLB)とは、複数のサーバーを利用して、トラフィックを適切に分散・配分する技術であり、企業やWebサイトがグローバルに展開する際に重要な役割を果たすことができます。

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