ハッシュ化 (hashing) とは?データセキュリティの基本概念をわかりやすく解説

Explanation of IT Terms

ハッシュ化とは?

ハッシュ化は、文字列やファイルのデータを固定長の値に変換するプロセスです。この値はハッシュ値と呼ばれ、特定のアルゴリズムに基づいて計算されます。ハッシュ値の特徴は、同じデータであれば必ず同じ値になり、少しでもデータが異なると全く別の値になることです。この性質を利用して、パスワードの保存やデータの改ざん防止など、データセキュリティの基本概念として広く使われています。

ハッシュ化の種類

主なハッシュ化の種類には以下の3つがあります。

  • MD5
  • SHA-1
  • SHA-256

MD5は古いアルゴリズムで、現在では安全性に問題があるため、あまり使われていません。SHA-1はMD5よりも安全性が高いですが、SHA-256ほど強固ではありません。SHA-256は現在最も一般的に使用されており、高いセキュリティを保証します。

ハッシュ化の利用方法

パスワードの場合、ユーザー登録時にパスワードをハッシュ化してデータベースに保存し、ログイン時にはユーザーが入力したパスワードを同じアルゴリズムでハッシュ化して、データベースに保存されているハッシュ値と比較することで一致するかどうかを検証します。

また、データの改ざん防止には、ハッシュ値を計算しておいて、データに修正が加えられた場合にはハッシュ値も変更されてしまうため、改ざんが行われたことが検知できます。

まとめ

今回は、ハッシュ化について解説しました。データセキュリティの基本概念であり、パスワード保存やデータ改ざん防止などに利用されています。ハッシュ化には、MD5・SHA-1・SHA-256などの種類がありますが、現在はSHA-256が最も一般的に使われています。

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