HDLC(High-level Data Link Control)とは?データリンク層プロトコルの基本概念を解説

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HDLCとは?

HDLC(High-level Data Link Control)は、通信プロトコルの一つであり、データリンク層において使われる基本的なプロトコルです。HDLCは、ISO(国際標準化機構)が策定した標準化規格であり、同様の規格であるSDLC(Synchronous Data Link Control)や、Frame Relay、ATM(Asynchronous Transfer Mode)などのプロトコルにも影響を与えています。

データリンク層プロトコルの基本概念を解説

データ通信において、データを受け取る側が正しくデータを理解できるようにするために、各層ごとに通信プロトコルが定められています。データリンク層は、通信相手との物理的な接続を管理するためのプロトコルであり、データをフレームに分けて送信し、受信側ではフレームを再構築することでデータを受信します。

HDLCは、シンプルなフレーム形式を持ち、同期や誤り検出・訂正機能などを備えています。また、双方向通信を行うためのプロトコルであり、制御フレームを用いて通信相手の状態を確認することができます。

HDLCの特徴

HDLCの主な特徴として、以下のようなものが挙げられます。

– フレーム形式がシンプルであるため、実装が容易である。
– 同期機能があり、フレーム開始位置が明確であるため、フレーム同期が容易である。
– データの誤り検出・訂正機能があり、高い信頼性を持つ。
– 制御フレームを用いた信頼性の高い通信が可能である。
– 透過モード(Transparent Mode)というモードがあり、制御情報を含まないデータの送信が可能である。

まとめ

HDLCは、データリンク層において使われる基本的なプロトコルであり、シンプルなフレーム形式や高い信頼性、双方向通信が可能であることなどが特徴です。SDLCやFrame Relay、ATMなどのプロトコルにも影響を与えており、広く使われています。

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