ヒューリスティック評価(heuristic evaluation)とは?ユーザビリティ改善の基本概念をわかりやすく解説

Explanation of IT Terms

ヒューリスティック評価とは?

ヒューリスティック評価とは、ユーザビリティを改善するための基本的な概念の1つで、ユーザーが製品やサービスを利用する際に直面する問題を特定するために使用される手法です。

ヒューリスティック評価は、ユーザーテストの前に行われることが多く、専門的な知識が必要なく、比較的短時間で行うことができます。また、評価を行うことで、ユーザーが製品を容易に理解できるようにすることができ、ユーザーエクスペリエンスの向上につながります。

ヒューリスティック評価の手順

ヒューリスティック評価を行うための手順は以下の通りです。

1. 評価者が製品やサービスを使用するための簡単なガイドラインを作成する。
2. 評価者が製品やサービスを使用し、問題点を見つける。
3. 評価者が見つけた問題点を文書化し、優先順位を付ける。
4. 問題点に対する解決策を提案する。

ヒューリスティック評価のメリット

ヒューリスティック評価の主なメリットは以下の通りです。

1. ユーザビリティ問題を簡単に見つけることができる。
2. ユーザーテストよりも簡単で、費用がかからない。
3. 評価者が専門的な知識を持っていなくても問題点を見つけることができる。

ヒューリスティック評価のデメリット

ヒューリスティック評価のデメリットは以下の通りです。

1. 評価者が間違った評価をすることがある。
2. ユーザーの意見を考慮していないため、評価が偏ることがある。
3. 問題点の解決策を提案することはできても、その実装方法まで考慮することはできない。

ヒューリスティック評価の実践

ヒューリスティック評価を実践するためには、以下の4つのステップを踏む必要があります。

1. 評価者の選定:評価者として、UI/UXデザイナー、開発者、マーケター、またはユーザーテストの専門家などを選びます。
2. ガイドラインの作成:評価者が使用するガイドラインを作成します。ガイドラインには、評価する対象のプロダクトに関連する情報や、特定の評価基準などが含まれます。
3. 評価の実施:評価者がガイドラインに従ってプロダクトを評価することができます。ここで評価者は、使用者の視点から製品を見るように心がけることが大切です。
4. 問題点の文書化:評価者が見つけた問題点を文書化し、優先順位を付けます。問題点によっては、同じ種類の問題点が複数ある場合があるため、優先順位を設定することが必要です。

まとめ

ヒューリスティック評価は、ユーザーテストよりも簡単で費用がかからず、専門的な知識が必要とされないため、UI/UXデザイナーや開発者がユーザビリティを改善するために有用な概念です。ただし、ヒューリスティック評価はあくまで問題点を特定するための手段であるため、問題点の実装方法まで考慮することはできません。

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