判定条件網羅と分岐網羅とは?- ソフトウェアテストの基本概念をわかりやすく解説する
はじめに
ソフトウェアのテストでは、プログラムが正確に動作することを保証するために、テストケースを作成する必要があります。その際に、「判定条件網羅」と「分岐網羅」という概念が重要となります。本記事では、これらの概念について詳しく解説していきます。
判定条件網羅とは?
判定条件網羅とは、ソフトウェアのテストにおいて、プログラム中の条件分岐文をすべて網羅的にテストすることを指します。つまり、プログラム中の条件分岐文のすべての条件がtrueとfalseの両方で実行されるようなテストケースを作成することを目的としています。
例えば、以下のようなプログラムがあるとします。
“`
if(x > 0 && y > 0){
//処理1
}else if(x < 0 && y > 0){
//処理2
}else if(x > 0 && y < 0){
//処理3
}else{
//処理4
}
``` この場合、判定条件網羅を達成するためには、以下の条件に対するテストケースを作成する必要があります。 1. x > 0, y > 0
2. x < 0, y > 0
3. x > 0, y < 0
4. x <= 0, y <= 0 このように、すべての条件が実行されるようなテストケースを作成することで、プログラムの網羅性を確保することができます。
分岐網羅とは?
分岐網羅とは、ソフトウェアのテストにおいて、すべての分岐パスを網羅的にテストすることを指します。つまり、プログラム中のすべての分岐パスが実行されるようなテストケースを作成することを目的としています。
例えば、以下のようなプログラムがあるとします。
“`
if(x > 0){
if(y > 0){
//処理1
}else{
//処理2
}
}else{
if(y > 0){
//処理3
}else{
//処理4
}
}
“`
この場合、分岐網羅を達成するためには、以下のテストケースを作成する必要があります。
1. x > 0, y > 0
2. x > 0, y <= 0
3. x <= 0, y > 0
4. x <= 0, y <= 0 このように、すべての分岐パスが実行されるようなテストケースを作成することで、プログラムの網羅性を確保することができます。
まとめ
本記事では、ソフトウェアのテストにおける「判定条件網羅」と「分岐網羅」という概念について解説しました。これらの概念を理解し、適切なテストケースを作成することで、プログラムの品質を高めることができます。是非、実際の開発現場で活用してみてください。
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