ローカルストレージとは?Webアプリ開発で利用されるデータ保存の基本概念を解説
Webアプリケーションの普及に伴い、Web開発においてクライアント側にデータを保存することが必要不可欠になっています。その一つが「ローカルストレージ」です。本記事では、ローカルストレージの基本概念について解説します。
ローカルストレージとは?
ローカルストレージとは、Webブラウザ上にデータを保存するための仕組みのことです。ブラウザ側にデータを保存することで、同じサイトにアクセスした際にそのデータを使用することができます。例えば、Webショッピングサイトで買い物かごに商品を入れた際に、ブラウザにその情報を保存しておけば、後で同じサイトにアクセスした際にも、買い物かごに入れた商品がそのまま表示されるようになります。
利用方法
ローカルストレージを利用するには、JavaScriptでlocalStorageオブジェクトを使用します。localStorageオブジェクトは、キーと値のペアを保存することができます。
“`
// データの保存
localStorage.setItem(‘key’, ‘value’);
// データの取得
var value = localStorage.getItem(‘key’);
“`
上記の例では、setItemメソッドを使用してキーと値のペアを保存し、getItemメソッドで保存した値を取得しています。また、localStorageはデータの永続化を行います。つまり、ブラウザを閉じても保存したデータはそのまま残り、再度開いた際に使用することができます。
注意点
ローカルストレージを使用する際には、いくつかの注意点があります。
まず、localStorageはデータ量の制限があります。ひとつのドメインに保存できるデータは、5MB以下となっています。また、セキュリティ上の観点から、異なるドメインのデータにアクセスすることはできません。
また、localStorageはクライアント側に保存されるため、データが改ざんされる可能性があります。重要なデータはサーバーサイドに保存するなど、セキュリティには十分に注意する必要があります。
まとめ
ローカルストレージは、Webアプリケーションにおけるデータ保存の基本概念の一つです。JavaScriptを用いてlocalStorageオブジェクトを操作することで、クライアント側にデータを保存することができます。注意点を把握しながら、Webアプリケーションの開発に活用してみてはいかがでしょうか。
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