MARとは?コンピュータの基本概念をわかりやすく解説します。
コンピュータの基本的な機能は、入力されたデータを処理し、出力することです。その処理の中心になるのが、CPU(Central Processing Unit)です。CPUは、入力されたデータを保持し、それを処理するための一時的なデータ記憶装置を持っています。その一時的なデータ記憶装置が、「MAR」です。
「MAR(Memory Address Register)」は、CPU内にあるレジスタの一つで、メモリ上のデータのアドレスを格納します。メモリとは、データを永続的に保持する装置で、CPUが必要なデータを読み書きするために利用されます。MARに格納されたアドレスを指定することで、CPUはメモリから必要なデータを読み出したり、書き込んだりすることができます。
具体的な例を挙げると、例えば「A+B=C」という命令を処理する場合、CPUはまず「A」のデータが格納されたメモリ上のアドレスをMARに格納します。次に、「B」のデータが格納されたメモリ上のアドレスをMARに加算します。そこから、CPUはメモリの該当するアドレスから「A」のデータを読み出し、「B」のデータを読み出します。そして、それらを足して結果を「C」のアドレスに書き込みます。
MARは、コンピュータの基本概念の一つであり、プログラマーやシステムエンジニアにとっては、非常に重要な要素です。MARがなければ、CPUはメモリからデータを読み出すことができず、結果として、コンピュータは正常に動作しなくなります。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版