マスターブートレコード(MBR)とは?コンピュータ起動時の基本概念をわかりやすく解説

Explanation of IT Terms

MBRとは?

MBR(Master Boot Record)は、コンピュータのストレージデバイスの先頭に存在する重要なデータ構造の一つです。MBRには、ストレージデバイスのパーティションテーブルやブートローダーが格納されており、コンピュータの起動時に必要な情報が含まれています。

コンピュータ起動時の基本概念

コンピュータが起動すると、BIOS(Basic Input/Output System)が実行されます。BIOSは、ハードウェアの初期化やデバイスドライバの読み込みなどの重要な作業を行います。

その後、BIOSはMBRからブートローダーを読み込みます。ブートローダーは、オペレーティングシステムのコードを読み込んでメモリに配置し、最終的にオペレーティングシステムを起動します。

MBRの役割と問題点

MBRには、パーティションテーブルとブートローダーが格納されています。パーティションテーブルには、ストレージデバイスに作成されたパーティションの情報が含まれており、ブートローダーはオペレーティングシステムを起動するために必要なコードが格納されています。

しかし、MBRには問題があります。例えば、MBRが破損すると、ブートローダーが読み込めなくなり、コンピュータを起動できなくなる場合があります。また、ウイルスに感染すると、MBRを破壊されることがあります。

MBRのバックアップと修復手順

MBRが破損してしまった場合、パーティションやデータが失われてしまう危険性があります。そのため、MBRのバックアップを取得しておくことが重要です。

修復手順としては、Windowsのインストールディスクを使用してMBRを再構築する方法があります。具体的な手順は、Windowsのインストールディスクを挿入して、コマンドプロンプトで「bootrec /fixmbr」と入力することでMBRを修復できます。

まとめ

MBRは、コンピュータの起動時に欠かせない情報を含んでいる重要なデータ構造です。MBRが破損すると、コンピュータを起動できなくなるリスクがありますが、バックアップを取得しておくことで、安心して使用することができます。また、MBRが破損してしまった場合は、Windowsのインストールディスクを使用して修復することができます。

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