MD(ミニディスク)とは?音楽とデータ保存の時代を切り開いた革命的メディアの基本概念を解説

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MD(ミニディスク)とは?音楽とデータ保存の時代を切り開いた革命的メディアの基本概念を解説

はじめに

MDとは、MiniDisc(ミニディスク)の略称であり、音楽再生やデータ保存に使用される光ディスクメディアです。1992年にソニーが開発し、1997年に日本で発売されました。当時CD-RやDATなどのメディアが主流だった中、MDはそのコンパクトさと高音質、長時間録音が可能という特長から一躍注目を浴び、音楽業界や一般消費者を中心に広く普及しました。

MDの特徴

MDは、2.5インチ径のプラスチック製ディスクに磁気ディスクと同じようなトラックを刻み、音声信号やデータを記録する方式を採用しています。CDよりも多くのデータを記録できるMDは、1枚あたり最大80分の音楽や1GB以下のデータを保存することができます。

また、MDは双方向録音機能を備えており、PCからのデジタルデータ入力にも対応しています。さらに、MDにはオリジナルのディスクレーベルを作成することができる「MDエディット」機能もあり、自分だけのオリジナル作品を制作することができました。

MDの歴史

MDは、1992年にソニーが開発し、当時のCDやDATに代わる高品質なデジタル音声記録媒体として、音楽業界や一般消費者から注目を集めました。当時の音楽プレーヤー市場では、ウォークマンなどのカセットテープ再生機が主流でしたが、MDの登場により、カセットテープ市場を席巻すると同時に、CD-RやDATなどのデジタル記録メディアにも影響を与えました。

しかし、2000年代に入り、MD市場はiPodなどのデジタルオーディオプレーヤーの台頭により、徐々に衰退していきました。2006年には、ソニーをはじめとするメーカーがMDプレーヤーの生産を終了し、MD市場は事実上消滅しました。

まとめ

MDは、音楽再生やデータ保存に使用される光ディスクメディアであり、高音質、長時間録音、多様なデータ保存機能を備えていました。1990年代には一般消費者から熱狂的な支持を受け、メディア市場を革新しましたが、2000年代に入り、デジタルオーディオプレーヤーの台頭により、衰退する運命をたどりました。今でも、MDファンは多くおり、一部地域では中古市場も根強く残っています。

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