媒体アクセス制御とは?ネットワーク通信の基本概念をわかりやすく解説

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媒体アクセス制御とは?ネットワーク通信の基本概念をわかりやすく解説

媒体アクセス制御とは?

ネットワーク通信において、複数の通信デバイスがひとつの媒体を共有して使う場合には、データの送信順序やデータの干渉を避けるために媒体アクセス制御が必要となります。媒体アクセス制御は、複数のデバイスによる媒体の利用方法を制御し、効率的な通信を実現する技術です。

媒体アクセス制御の種類

媒体アクセス制御には、主に以下の3つの種類があります。

  • CSMA/CD
  • TDMA
  • CDMA

CSMA/CDは、Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection(キャリアセンスマルチプルアクセス with コリジョンディテクション)の略で、EthernetなどのLANで広く使われています。データの送信前に媒体が使用可能かどうかを確認し、使用可能であれば送信を開始します。複数のデバイスが同時に送信を行った場合には、衝突が発生するため、再送信を行うように制御します。

TDMAは、Time Division Multiple Access(タイムディビジョンマルチプルアクセス)の略で、特定の時間帯を決めて、複数のデバイスが順番にデータの送信を行います。

CDMAは、Code Division Multiple Access(コードディビジョンマルチプルアクセス)の略で、デバイスに固有のスペクトル拡散コードで、通信を区別しています。多重アクセスを実現するため、同じ周波数帯を共有しながら、異なるコードを使用することにより、多くのデバイスが同時に通信することができます。

まとめ

媒体アクセス制御は、ネットワーク通信において必須の技術です。複数のデバイスが共有する媒体を効率的に使うために、さまざまな制御方法が開発されています。CSMA/CD、TDMA、CDMAなど、それぞれの特徴に合わせて最適な媒体アクセス制御を選択して利用することで、スムーズな通信を実現することができます。

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