マルチパートMIMEとは?メールやウェブ技術の基本概念を分かりやすく解説

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マルチパートMIMEとは?メールやウェブ技術の基本概念を分かりやすく解説

まずは、MIMEとは何かを確認しましょう

MIMEとは、Multipurpose Internet Mail Extensionsの略称であり、インターネットでのメールやWeb上での情報のやりとりで、テキスト以外のデータを扱うための標準規格です。MIMEは、メールやWeb上での画像、音声、動画、PDFなど、多様な形式のデータを扱うことができます。

マルチパートMIMEとは何か?

マルチパートMIMEは、MIMEで扱われるメッセージの複数のパート(部分)から構成される形式です。単一のメッセージに、複数のデータ形式を含めたり、HTMLメールのように、テキストと画像を組み合わせたりと、様々な用途に使われます。

マルチパートMIMEは、MIME規格の一部であり、RFC2045として定義されています。

マルチパートMIMEの使い方

マルチパートMIMEを使う場合、まずは、メールやWebページ、HTTPなどで送信するデータを複数のパートに分割します。各パートには、Content-TypeというMIMEタイプやcharsetなどの情報を付与します。そして、各パートをバウンダリーと呼ばれる区切り文字列で区切り、最後にバウンダリーの終了文字列を追加します。

以下は、マルチパートMIMEを用いたメールの例です。この例では、テキストと画像の2つのパートから構成されており、それぞれのContent-Typeという情報が付与されています。

“`
From: example@example.com
To: sample@sample.com
Subject: マルチパートMIMEの例

Content-Type: multipart/mixed; boundary=ABCDEFG

–ABCDEFG
Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP
Content-Transfer-Encoding: 7bit

こんにちは、これはテキストのパートです。

–ABCDEFG
Content-Type: image/jpeg
Content-Transfer-Encoding: base64

(画像データ)

–ABCDEFG–
“`

まとめ

マルチパートMIMEは、インターネットでのデータのやりとりにおいて、複数のパートから構成される形式です。MIMEタイプやcharsetの情報を含めたパートをバウンダリーで区切り、メールやWebページ、HTTPなどで送信します。MIME規格の一部であるため、正しい使い方を知っておくことが重要です。

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参考サイト

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