NAT(ネットワークアドレス変換)とは?プライベートとパブリックIPの基本概念を解説

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NATとは?

NATとは、ネットワークアドレス変換(Network Address Translation)の略称です。インターネットとの接続をする際には、IPアドレスが必要不可欠ですが、IPアドレスが限られているため、複数のデバイスが同じIPアドレスを共有する必要があります。そこで、NATが登場しました。

プライベートとパブリックIPの基本概念

IPアドレスには、プライベートIPアドレスとパブリックIPアドレスの二種類があります。

プライベートIPアドレスは、インターネット上では重複して使用することが許されているIPアドレスのことです。一般的に、自宅や企業内などのプライベートなネットワーク環境で使用されます。プライベートIPアドレスは、以下の範囲に指定されています。

– 10.0.0.0~10.255.255.255
– 172.16.0.0~172.31.255.255
– 192.168.0.0~192.168.255.255

一方、パブリックIPアドレスは、インターネット上で一意に割り当てられるIPアドレスのことです。これは、インターネット上での通信に必要不可欠なIPアドレスです。インターネットサービスプロバイダ(ISP)から割り当てられます。

NATの仕組みと利用方法

NATは、ルーター上で行われる操作で、プライベートIPアドレスをパブリックIPアドレスに変換することで、インターネット上での通信が可能になります。

具体的には、ルーターのWANポートにパブリックIPアドレスが割り当てられ、LANポートにはプライベートIPアドレスが割り当てられます。ルーターは、プライベートIPアドレスが割り当てられたデバイスがインターネットに接続しようとした場合、その出力先をルーターのIPアドレス(プライベートIPアドレス)に置き換え、インターネット上での通信が可能になります。

NATの利用方法は、一般的にはルーターを使用することで行われます。ルーターを使用することで、プライベートネットワーク内のデバイスからインターネットに接続することができます。また、複数のデバイスが共有することで、IPアドレスの不足を補うことができます。

まとめ

プライベートIPアドレスとパブリックIPアドレスの違いや、NATの仕組みや利用方法について解説しました。NATは、インターネットに接続する際に必要不可欠な技術であり、ルーターを使用することで簡単に利用することができます。

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