NDISとは?
NDIS(Network Driver Interface Specification)とは、Windowsオペレーティングシステム(OS)で利用される、ネットワークドライバのインタフェース仕様書です。ハードウェアとOSの通信を可能にする役割があり、ネットワーク接続を制御するためのAPIが提供されます。NDISは、Windows 95以降のすべてのバージョンで使用されており、ネットワークドライバの設計と開発を支援します。
ネットワークドライバとは?
ネットワークドライバとは、コンピュータのネットワークインタフェースカード(NIC)とOSの通信を仲介するプログラムです。NICは、ネットワークに接続された他のデバイスと情報をやり取りする役割があります。ネットワークドライバは、NICのデバイスドライバとして機能し、OSがNICの制御と通信を行えるようにします。ネットワークドライバは、各ハードウェアプラットフォームでプログラムされ、各ハードウェアプラットフォームに固有のドライバが必要です。
NDISの基本概念
NDISは、Windows OSとネットワークドライバの間で通信を行うための標準的なインタフェースを提供します。これにより、異なるネットワークドライバが同じAPIを使用して通信でき、OSのアプリケーションはネットワークドライバのハードウェアプラットフォームに依存しなくなります。
NDISは、独立したネットワークドライバとして、OSとネットワークデバイスの間に挟まれます。ネットワークデバイスのドライバは、NDISドライバと通信することにより、OSと通信します。NDISには、ネットワークドライバの開発者向けのAPIが用意されており、これを使用してネットワークドライバを開発します。
まとめ
NDISは、Windows OSでネットワークドライバを作成・開発するためのインタフェース仕様書です。ネットワークドライバとは、NICとOSの通信を仲介するプログラムであり、NDISはその役割を支援します。NDISを使用することで、異なるハードウェアプラットフォーム上で動作するネットワークドライバを共通のAPIで設計し、開発することができます。これにより、OS開発者とネットワークドライバ開発者とのコミュニケーションコストを削減し、高速・安定的なネットワーク環境を構築することができます。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版