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ネットワークアクセス保護(NAP)とは?企業ネットワークセキュリティの基本概念をわかりやすく解説
企業にとってネットワークセキュリティは、ビジネスの継続性を守るために欠かすことのできない要素です。そして、その中核技術の一つがネットワークアクセス保護 (Network Access Protection, NAP) です。NAPはセキュリティを担保するために必要なコンピューター、デバイス、アプリケーションにアクセスを許可するかどうかを判断し、不正なアクセスを防ぐことができます。
ネットワークアクセス保護(NAP)の概要
ネットワークアクセス保護 (NAP) は、Windows Server 2008以降に搭載されているネットワークポリシーサーバー機能 (NPS) の一部であり、ネットワークアクセス制御を実施するためのシステムです。NAPは、ネットワークに接続する前に、セキュリティ要件を満たしたデバイスのみがアクセスを許可されるようにします。NAPを使用することで、ネットワークに不正なアクセスを行う可能性があるデバイスからのアクセスをブロックし、企業のサーバーやシステムを保護することができます。
ネットワークアクセス保護(NAP)のメリット
ネットワークアクセス保護 (NAP) を使うことで、企業はネットワークを保護する上で様々なメリットを享受することができます。例えば、NAPを導入することで、企業はネットワークに接続するデバイスが、ウイルス対策ソフトウェアや最新のアップデートをインストールされているかどうかを確認することができます。また、NAPは、ネットワーク上で認証されていないデバイスからのアクセスをブロックすることができるため、ネットワークのセキュリティを担保することができます。
ネットワークアクセス保護(NAP)の注意点
ネットワークアクセス保護 (NAP) を使用する場合は、注意点もあります。例えば、NAPを導入する前に、ネットワークに接続されているすべてのデバイスが最新のアップデートやセキュリティ対策ソフトウェアをインストールしているかどうかを確認する必要があります。また、NAPの設定によっては、ネットワークに接続できなくなる場合があるため、導入前にはよく調査しておくことが大切です。
まとめ
ネットワークにアクセスするデバイスが多様化している現代において、ネットワークアクセス保護 (NAP) は、企業のネットワークセキュリティを担保する上で欠かせない技術の一つです。NAPを導入することで、ウイルスやマルウェアなどの脅威からデバイスやシステムを守ることができます。ただし、NAPを導入する前には、デバイスのセキュリティ対策やアップデートの確認、設定値の調査などを十分に行っておくことが必要です。
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