OC (オーバークロック)とは?パソコン性能向上の基本概念をわかりやすく解説する

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OC (オーバークロック)とは?

OCとは、パソコンの性能を向上させるために、CPU(中央処理装置)やGPU(グラフィックス処理装置)のクロック周波数を上げることを指します。クロック周波数とは、CPUやGPUが1秒間に何回処理を行うかを表す単位で、メガヘルツ(MHz)やギガヘルツ(GHz)で表されます。クロック周波数を上げることで、処理速度が向上し、パソコンの応答速度やエフェクトの表現力が高まるため、ゲームや動画編集などの処理に適しています。

OCの方法

OCの方法には、BIOS設定の変更や専用ソフトの使用などがあります。まず、BIOS設定について説明します。BIOSとは、パソコンが起動する前に行われる初期設定のことで、OS(オペレーティングシステム)が起動する前に行われます。BIOS設定を変更することで、クロック周波数やメモリの動作速度などを調整することができます。ただし、BIOS設定を変更するには一定の知識が必要であり、誤った設定を行うとパソコンが起動しなくなるなどの重大な問題が発生する可能性があります。

もう一つの方法として、専用ソフトの使用があります。CPUやGPUのクロック周波数を調整するためのソフトウェアは多数あり、専門的な知識がなくても簡単に設定を変更することができます。ただし、ソフトウェアによってパソコンが不安定になる、クロック周波数を上げすぎるとパソコンがダウンするなどの問題が起こる場合があります。

OCの注意点

OCには注意点があります。まず、パソコンの保証期間内にOCを行うと保証が無効になる可能性があるため、注意が必要です。また、クロック周波数を上げることでパソコンの発熱量も増加するため、十分な冷却が必要です。特に、CPUやGPUを水冷やファン冷却などの専用装置で冷却する「液体冷却」を行う場合は、リスクが高く、専門的な知識が必要です。さらに、長期間にわたって高いクロック周波数で動作させると、CPUやGPUの寿命が短くなる可能性があります。そのため、OCは短時間で必要な場合に限って行い、通常時はクロック周波数を下げた状態で使用することが望ましいです。

以上がOCについての解説となります。パソコンの性能を上げたいと思う方は、上記の注意点を踏まえて慎重に行うようにしましょう。

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