PC DOS/Vとは?IBM互換機で日本語表示を可能にする基本概念を解説
PC DOS/Vとは、IBM互換機で日本語表示を可能にするためのオペレーティングシステム(OS)の一種です。1985年にリリースされたMS-DOSの日本語版であり、MicrosoftとNECが共同開発したものです。
PC DOS/Vは、日本語の表示に必要な機能を追加し、IBM互換機でも日本語の表示や入力ができるようになりました。これにより、日本のパソコン市場が急速に発展し、IBM PC/AT互換機が主流となりました。
基本概念
PC DOS/Vの基本的な概念は、日本語の表示に対応できるようにすることです。これは、以下の3つの機能が実現されていることで実現されています。
- 日本語フォントの追加
- 日本語入力のサポート
- 日本語表示の制御
日本語フォントの追加
初期のPC DOS/Vには、日本語用のフォントが追加されていませんでした。そのため、日本語の表示が正しくできず、代わりに外字などが利用されていました。
しかし、後に日本語用のフォントが追加され、JIS X 0208を基にした文字コードがサポートされることで、日本語文字の表示が正しく行われるようになりました。
日本語入力のサポート
PC DOS/Vでは、日本語入力に必要なIME(Input Method Editor)がサポートされています。このIMEは、日本語文字に対応するキーを入力することで、日本語の文字列を作成することができます。
また、漢字変換機能も搭載されており、ローマ字入力による漢字変換が可能です。
日本語表示の制御
PC DOS/Vでは、日本語文字の表示方法を制御するためのコマンドが用意されています。例えば、FONTコマンドを使用することで、表示するフォントを変更することができます。
また、画面表示の制御に関するコマンドも多数存在しており、日本語表示が正しく行われるように設定することができます。
まとめ
PC DOS/Vは、IBM互換機でも日本語表示や入力が可能になるように設計されたオペレーティングシステムです。日本語フォントの追加や日本語入力のサポート、日本語表示の制御など、多数の機能が搭載されており、日本のパソコン市場の急速な発展に貢献しました。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版