PCIデータセキュリティスタンダード(PCI DSS)とは?クレジットカード情報保護の基本概念を解説

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PCIデータセキュリティスタンダード(PCI DSS)とは?

PCI DSSとは、クレジットカード会社が定めたセキュリティ標準のことを指します。具体的には、クレジットカード情報を取り扱う業者が準拠すべき要件が定められており、パスワード管理や暗号化などの基本的なセキュリティ対策が含まれています。これらの規定に準拠することにより、クレジットカード情報の流出や不正利用を防止することが目的となっています。

クレジットカード情報保護の基本概念を解説

PCI DSSには、以下の6つの基本的なセキュリティ対策が含まれています。

1. ファイアウォールの導入

クレジットカード情報にアクセスできるネットワークには、ファイアウォールの導入が必須です。ファイアウォールは、不正アクセスやマルウェアなどの攻撃からシステムを保護する役割があります。

2. デフォルト設定の変更

システムやアプリケーションのデフォルト設定をそのままにしておくと、セキュリティ上のリスクが高まります。PCI DSSでは、デフォルト設定の変更や不要なサービスの無効化が求められています。

3. パスワードの強制

パスワードは重要な情報を保護するために欠かせないものですが、簡単に推測できたり、複数のサービスで同じものを使っていると簡単に不正アクセスされてしまいます。PCI DSSでは、パスワードの強制や定期的な変更が求められています。

4. 暗号化の導入

クレジットカード情報を保管する際には、暗号化が必要です。暗号化により、クレジットカード番号や有効期限などの情報が漏洩しても、第三者によって利用されることを防止することができます。

5. 不正アクセスの監視

不正アクセスや攻撃に対する早期発見は、被害を最小限に食い止めるために重要です。PCI DSSでは、ログの監視やセキュリティ情報・イベント管理などが求められています。

6. セキュリティポリシーの確立

クレジットカード情報を取り扱う業者は、セキュリティポリシーを確立し、従業員に周知徹底する必要があります。セキュリティポリシーには、パスワード管理、端末のセキュリティ、機密情報の取り扱いなどが含まれます。

以上が、PCI DSSに含まれる基本的なセキュリティ対策です。これらの対策を講じることで、クレジットカード情報の保護がより強固なものとなり、クレジットカード利用者の信頼も高めることができます。

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