ポート転送・ポートフォワーディングとは?ネットワーク技術の基本概念をわかりやすく解説

Explanation of IT Terms

ポート転送・ポートフォワーディングとは?

ポート転送 (Port Forwarding) またはポートフォワーディング (Port Forwarding) は、IPネットワーク上で、ルーターを介して別の機器に接続されたデータ通信を、規定されたポート番号に対して別の宛先に転送することを言います。これにより、内部ネットワーク上の別のデバイスから外部ネットワーク上のサービスにアクセスすることができるようになります。

ポート番号は、特定のプロトコルの通信を識別するために使用されます。例えば、HTTP通信にはポート番号80が割り当てられています。DNS通信にはポート番号53が割り当てられています。そのため、ネットワーク上のデバイスが特定のサービスに接続しようとする場合、宛先のサーバーにはポート番号が必要です。

ポート転送の例

例えば、自宅のネットワーク内にあるWebサーバーに、インターネットからアクセスする場合を考えてみましょう。Webサーバーは、内部ネットワーク上で192.168.1.100というIPアドレスを持っています。しかし、インターネット上からアクセスする場合には、自宅のルーターのグローバルIPアドレスが必要になります。

そのため、ルーターの設定でポート転送を行い、ルーターのグローバルIPアドレスに対してポート番号80を指定し、内部ネットワーク上のWebサーバーのIPアドレスとポート番号80を指定します。これにより、外部からアクセスする場合、ルーターを経由して自宅内のWebサーバーにアクセスすることができます。

ポートフォワーディングの例

ポートフォワーディングは、ポート転送と非常に似た機能ですが、ポート転送はネットワークを横断するルーターに対して設定を行うのに対して、ポートフォワーディングは、同じネットワーク内にある複数のデバイスに対して設定を行います。

例えば、自宅内に複数のネットワークデバイスがある場合、同じポート番号に対して複数のデバイスがアクセスする場合があります。この場合、ポートフォワーディングを使用して、同じポート番号を使用している別のデバイスに転送することができます。

まとめ

ポート転送・ポートフォワーディングは、ネットワーク上で特定のポート番号を使用するデバイスにアクセスするための重要な機能です。正しく設定されている場合、内部ネットワーク上のデバイスから外部ネットワーク上のサービスにアクセスすることができます。覚えておきましょう。

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