プレフィックス表記・CIDR表記とは?ネットワークアドレスの基本概念をわかりやすく解説

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プレフィックス表記・CIDR表記とは?ネットワークアドレスの基本概念をわかりやすく解説

はじめに

ネットワーク技術に携わる多くの方々が、ネットワークアドレスの概念について学ぶとき、プレフィックス表記やCIDR表記について耳にすることがあるかと思います。しかし、初めて聞くときは何のことか分からないという方も多いのではないでしょうか。本記事では、プレフィックス表記とCIDR表記の定義や使い方、ネットワークアドレスの基本概念についてわかりやすく解説します。

プレフィックス表記とは?

プレフィックス表記とは、IPv4アドレスを表記するための方法のひとつです。IPv4アドレスは、32ビットの数値で表されます。これを、8ビットごとに区切って10進数で表現したものを「ドット区切り十進表記」といいます。例えば、192.0.2.1というIPv4アドレスは、192.0.2.1という形式で表されます。

一方で、プレフィックス表記では、IPv4アドレスのうち、ネットワーク部分(この範囲内では全て同じネットワークに属する)の長さを、スラッシュ(/)の後に記載します。例えば、192.0.2.1/24という表記は、「192.0.2.1が属するネットワークのネットワーク部分が24ビットである」ということを表しています。

CIDR表記とは?

CIDR表記(クラスレスインタードメインルーティング表記)とは、IPv4アドレスにおけるプレフィックス表記の拡張で、より細かくネットワークアドレスを指定するための方法です。

CIDR表記では、スラッシュ(/)とともに、ネットワークアドレスの長さを「プレフィックス」として指定します。例えば、192.0.2.0/28という表記は、「192.0.2.0~192.0.2.15の範囲が属するネットワークのネットワーク部分が28ビットである」ということを表しています。

ネットワークアドレスとは?

ネットワークアドレスとは、同じネットワークに接続される複数の端末が、互いに通信するためのアドレスのことです。IPv4アドレスのうち、ネットワーク部分(先程説明したプレフィックス部分)は、同じネットワークに接続される全ての端末で共通であり、ホスト部分は、各端末ごとに異なります。

ネットワークアドレスは、ネットワークを識別するための重要な要素であり、通信プロトコルによって自動的に割り当てられます。ネットワークアドレスは、IPアドレスのうちネットワーク部分が全て0で表されるアドレスであり、ブロードキャストアドレスは、ネットワーク部分が全て1で表されるアドレスです。

まとめ

本記事では、ネットワークアドレスの基本概念に関する解説と、プレフィックス表記およびCIDR表記について解説しました。ネットワーク技術に携わる方々は、これらの表記法を理解していることが重要です。是非、今回の記事を参考に、ネットワークアドレスについて理解を深めていただければ幸いです。

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