REDとは？
RED (Random Early Detection) とは、インターネットトラフィック制御の一種であり、パケットロス（パケット喪失）を減らすことを目的とした技術です。通信に使われるパケットは、ネットワーク上を流れる際に複数の経路を通るため、到着時間がバラバラになることがあります。REDは、パケットの到着時間によって通信量を制御することで、ネットワークの混雑を抑え、パケットロスを減らすことができます。
インターネットトラフィック制御の基本概念
インターネットトラフィック制御とは、ネットワーク上での通信量を制御することで、ネットワークの混雑を避け、通信品質を維持する技術のことです。通信量を制御するためには、パケットの到着時間やバッファの使用量を監視し、必要に応じて通信速度を制御することが必要です。REDは、その一つの方法として使われます。
REDの動作原理
REDは、パケットの到着時間と現在の通信量に応じて、パケットの送信元に対して通信速度を制御する仕組みです。REDが動作するためには、ルーターにバッファが必要です。バッファは、一時的にパケットを貯蔵する場所であり、通常、数十～数百ミリ秒程度の遅延を持ちます。REDは、バッファの使用量を監視し、あらかじめ設定された閾値を超えた場合に、パケットの通信速度を制御します。
REDが制御を行う際には、2つのパラメータが重要です。一つは最小閾値、もう一つは最大閾値です。最小閾値を下回った場合は、パケットを追加するためにより速い速度で通信します。最大閾値を超えた場合には、パケットロスが発生することがあります。REDでは、この二つの閾値を設定することで、通信速度を制御することができます。
まとめ
REDは、インターネットトラフィック制御の一種であり、パケットロスを減らすための技術です。REDが動作する際には、バッファの使用量に応じて通信速度を制御するため、ネットワークの混雑を抑え、通信品質を維持することができます。REDは、インターネットにおける重要な技術であり、今後もさらに進化が期待されています。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版