SAML(Security Assertion Markup Language)とは?認証・承認の基本概念をわかりやすく解説

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SAMLとは?

SAML(Security Assertion Markup Language)は、Webサービス間の認証と承認を行うために使用されるXMLベースの標準プロトコルです。SAMLは、ユーザーが1つの認証元で認証された後、多数のサービスにアクセスすることを可能にする単一のサインオン(SSO)メカニズムを提供します。

認証・承認の基本概念をわかりやすく解説

認証

認証は、ユーザーが正当なユーザーであることを確認することを指します。ユーザーはIDとパスワードなどの認証情報を提供し、認証システムはこれらの情報を検証して、ユーザーアカウントに関連付けられた権限を与えます。

承認

承認は、正当なユーザーに与えられたアクセス権を管理することを指します。これにより、ユーザーは必要なリソースにアクセスできますが、不要なリソースにはアクセスできません。

SAMLの仕組み

SAMLは、次の3つの主要なコンポーネントで構成されています。

1. サブジェクト
2. 認証局(IdP)
3. サービスプロバイダ(SP)

ユーザーは、認証局によって認証された後、サービスプロバイダーにアクセスすることができます。サービスプロバイダーは、ユーザーに対して必要なリソースを提供します。

SAMLを使用する際の利点

SAMLを使用すると、ユーザーのアカウント情報を複数のサーバーに分散させることなく、単一の認証元で管理できます。これにより、ユーザーはシームレスなアクセスを実現し、管理者はユーザーアカウントを簡単に管理できます。

また、SAMLは安全性が高く、機密データの漏えいやセキュリティ脆弱性のリスクを軽減することができます。

まとめ

SAMLは、Webサービス間の認証と承認を簡素化するために設計されたXMLベースのプロトコルです。SAMLを使用すると、アカウント情報を集約し、安全かつ効率的に認証と承認を管理できます。これにより、ユーザーはシームレスなアクセスを実現し、企業はセキュリティリスクを減らすことができます。

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参考サイト

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