SBOM(ソフトウェア部品表)とは?開発者と利用者に役立つ基本概念を解説

Explanation of IT Terms

SBOMとは?

SBOM(Software Bill of Materials、ソフトウェア部品表)とは、ソフトウェア開発者が使用するソフトウェアの部品(ライブラリやフレームワークなど)とその関係性を記録したリストです。また、ソフトウェアの利用者が安心して使用するための情報も提供します。2021年以降、SBOMはサイバーセキュリティに関する重要な概念となりました。

SBOMの役割

SBOMには次のような役割があります。

1. セキュリティ強化
SBOMには、ソフトウェアの構成要素が含まれ、サイバーセキュリティに関する重要な情報が提供されます。開発者はSBOMを使って、脆弱性のある部品の特定や修正に取り組むことができます。

2. ライセンス管理
SBOMは、ライブラリやフレームワークなど、ソフトウェアの構成要素が含まれます。これらの情報を活用することで、ライセンス違反を回避することができます。

3. コンプライアンス
SBOMは、特定のソフトウェアが規制に違反していないことを確認するための証拠として、認知されるようになっています。

SBOMの作成手順

SBOMを作成するには次の手順を行います。

1. ライブラリの特定
SBOMを作成するためには、まずソフトウェアの構成要素(ライブラリ、フレームワークなど)を特定する必要があります。

2. ライブラリの情報取得
SBOMには、ライブラリのバージョン、著作権情報、あるいはセキュリティ情報の取得が必要です。これらの情報を取得するには、通常、ライブラリ提供元のウェブサイトから入手することができます。

3. 関係性の記録
SBOMには、ソフトウェアの構成要素とその関係性を記録します。これにより、開発者は、どのライブラリがどの機能に使われているかを把握し、脆弱性やライセンス管理を行うことができます。

まとめ

SBOMは、サイバーセキュリティ、ライセンス管理、コンプライアンスの面で重要な役割を果たします。開発者がSBOMを作成することで、ソフトウェアに含まれる部品やその関係性を確認することができ、安全で信頼性の高いソフトウェアの提供につながります。また、利用者がSBOMを求めることで、安心してソフトウェアを使用できる環境が整います。

参考記事

参考サイト

合わせて読みたい

【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版