最短一致 (最短マッチ) とは?
正規表現において、マッチングとは目的のパターンに一致する文字列を抽出することです。しかし、長い文字列内から目的の文字列を取得する場合、繰り返し構造を持つ文字列では最長一致することがあります。このとき、最短一致検索を用いることでより効率よく目的の文字列を取得することができます。
最短一致検索とは、正規表現で検索する際に、最初にマッチするところで検索を打ち切り、より短い文字列を優先的に取得することです。例えば、「aaa」という文字列から最初に「a」が出現する場所を検索する場合、最長一致検索は3文字目の「a」を取得しますが、最短一致検索では1文字目の「a」を取得します。
最短一致検索の実装
最短一致検索を実装するには、正規表現エンジンが提供する機能を利用する必要があります。具体的には、以下のような正規表現パターンを使用します。
“`
/A(.*?)D/
“`
この場合、最初に「A」が出現する位置から、最初に「D」が出現する位置までの間にある最短の文字列を取得します。括弧内には非貪欲量指定子「?」を使用して、最短一致検索を指示します。
最短一致検索のメリット
最短一致検索は、長い文字列を検索する際に、実行速度を向上させることができます。最長一致検索では、文字列全体を検索し、その中から最長の一致部分を取得するため、基本的には検索に時間がかかります。しかし、最短一致検索では、最初にマッチする部分を取得するため、より早く目的の文字列を取得することができます。
最短一致検索の注意点
最短一致検索を使用する場合、最初にマッチする部分が必ずしも最短であるとは限りません。正規表現によっては、最短一致検索がうまく機能しない場合があります。また、最短一致検索を使用する場合、括弧の位置によっては、正しくマッチしない場合があることも注意が必要です。
以上が最短一致検索についての解説です。正規表現を使用する際には、最短一致検索を適切に活用し、より効率的な検索を行うことが重要です。
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