SOAP(Simple Object Access Protocol)とは?Webサービスの基本概念をわかりやすく解説

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SOAP(Simple Object Access Protocol)とは?Webサービスの基本概念をわかりやすく解説

ウェブサービスは、Webアプリケーション間での情報の受け渡しに使用されるAPIです。SOAP(Simple Object Access Protocol)は、標準的なXMLベースのメッセージングプロトコルの1つであり、ウェブサービスとして提供される機能を開発するために使用されます。

SOAPは、XMLでフォーマットされたメッセージの送信と受信に使用される一連のルールを定義しています。SOAPメッセージは、HTTP、SMTP、FTPなどの既存のプロトコルを使用して転送されることができます。これにより、SOAPを使用することで、異なるアプリケーション間でデータをやりとりすることができます。

SOAPメッセージは、XMLで記述されます。メッセージは、ヘッダー(オプション)、ボディ(必須)、およびフェイルセーフ(オプション)の3つの部分で構成されています。ボディは、XMLで記述されたデータを含みます。ヘッダーは、通常はセキュリティ情報やトランザクション情報などの追加情報を提供します。フェイルセーフは、SOAPメッセージが誤った形式である場合に使用されるエラーメッセージです。

SOAPは、Webサービス間の相互作用に必要な機能を提供するため、広く使用されています。SOAPは、WSDL(Webサービス記述言語)と組み合わせて使用されることが多いです。WSDLは、Webサービスの機能についての情報を提供するXML形式の文書であり、Webサービスを使用するためのクライアントアプリケーションを生成するためのツールとしても使用されます。

SOAPは、ウェブサービスの基盤として、中小企業から大企業まで、いろいろな規模の企業で広く使用されています。SOAPは、HTTP、SMTP、FTPなどの既存のプロトコルを使用してデータを転送するため、既存のインフラストラクチャを使用することができます。これにより、SOAPは、Webサービスの開発と実装を容易にし、開発者がプロトコルについて深く理解することなく、ウェブサービスの開発に集中することができます。

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