ソフトウェアフロー制御とは?
ソフトウェアフロー制御とは、データ通信におけるフロー制御の一つで、送信側と受信側の通信速度のズレを解消するための手法です。通信においては、データを送信する側と受信する側で、速度が異なることがあります。そのため、データが過剰に送信されたり、逆に欠損が発生したりすることがあります。
このような問題を解決するために、ソフトウェアフロー制御はデータの送信・受信を制御することで通信速度を調整し、データの過剰送信や欠損を防ぎます。具体的には、送信側が送信可能なデータ量を受信側に伝え、受信側はそのデータ量を受け取ることで送信側からのデータを受信します。また、送信側が送信するデータの量を受信側が指定する「フロー制御」という手法もあります。
ソフトウェアフロー制御の仕組み
ソフトウェアフロー制御では、TCP/IPプロトコルの一つであるTCPプロトコルが使用されます。TCPプロトコルは、通信を確立する際に、双方向のデータのやりとりが可能な「ストリームモード」というモードに移行します。
ストリームモードでは、送信側はTCPウィンドウサイズと呼ばれる、受信側に送信可能なデータの量を示す値を設定します。受信側は、この値に基づいて、データを受信するかどうかを判断します。
送信側は、受信側から受信確認応答(ACK)を受け取ることで、送信可能なデータ量を判断します。受信側がデータを受信することでTCPウィンドウサイズが大きくなり、送信側はそれに応じてデータを送信します。また、受信側がデータを受信できない場合、TCPウィンドウサイズが小さくなり、送信側はデータの送信を中断します。
まとめ
ソフトウェアフロー制御は、通信速度のズレを解消するための重要な手法の一つです。TCPプロトコルを使用することで、送信側と受信側の通信速度を調整し、データの過剰送信や欠損を防ぎます。プログラマやシステムエンジニアは、ソフトウェアフロー制御を理解し、正しく実装することでスムーズなデータ通信を実現することができます。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版