ステートフル(stateful)とは? – ネットワーク用語

Explanation of IT Terms

ステートフル(stateful)とは? – ネットワーク用語の意味と特徴

1. ステートフル(stateful)とは?

ステートフルとは、通信や処理において状態を保持することを指します。ネットワーク用語としては、特定の通信フローに対して状態を保持することを意味します。具体的には、通信の開始から終了までの間に送信されるパケットの内容に着目し、それを元に通信を制御する方法を指します。

一方で、ステートレス(stateless)は、通信において状態を保持せず、入力に応じて常に同じ出力を返す方式を指します。ステートレスは、HTTPやDNSなどのプロトコルでよく使われます。

2. ステートフルの特徴

ステートフルの最大の特徴は、通信の安全性が高いことです。ステートフルな通信は、通信開始から終了までの間に送信されるパケットを監視し、不正なパケットを検出して遮断することができます。これにより、不正アクセスや攻撃を防ぐことができます。

また、ステートフルな通信は、動作が柔軟であるという特徴もあります。例えば、TCPにおいては、通信相手の状態を把握した上で、通信速度や通信プロトコルを調整することができます。これにより、通信の最適化が可能となります。

3. ステートフルの応用例

ステートフルの応用例としては、ファイアウォールが挙げられます。ファイアウォールは、ネットワークを保護するために使用される通信制御装置であり、パケットフィルタリングやNATなどの機能を持っています。ファイアウォールは、ステートフルな通信制御を行うことができるため、不正アクセスや攻撃を防ぐことができます。

また、VPNやSSLなどの暗号化通信においても、ステートフルな通信制御が必要となります。これにより、通信データの正当性や完全性を保証することができます。

まとめ

ステートフルは、通信や処理において状態を保持することを指します。通信の安全性が高く、柔軟な動作を可能とするため、ファイアウォールや暗号化通信などの分野で広く用いられています。

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