静的リンクとは?プログラムのコンパイル時に行われるリンクの基本概念について解説する。
プログラム開発において、複数のソースコードを組み合わせて実行可能なファイルを作成するためには、リンクが必要となります。リンクとは、複数のオブジェクトファイルを結合して、実行可能なファイルを作成することです。リンクには「静的リンク」と「動的リンク」の2つがありますが、今回は静的リンクについて解説します。
静的リンクとは、プログラムのコンパイル時に使用されるライブラリやオブジェクトファイルを、実行可能ファイルに直接結合しています。つまり、リンクを行う際に必要なライブラリやオブジェクトファイルを全て実行可能ファイルに含める方法です。
一方、動的リンクは、実行時に必要なライブラリやオブジェクトファイルを動的に読み込みます。つまり、実行可能ファイルに必要なコードを全て含めるのではなく、必要なときに必要なライブラリやオブジェクトファイルを読み込む形式です。
静的リンクのメリットとしては、実行可能ファイルに必要なライブラリやオブジェクトファイルを全て含めるため、実行環境に依存しない実行可能ファイルが作成できます。また、実行時にライブラリやオブジェクトファイルを読み込まないため、実行速度が高速になるという点があります。
しかし、静的リンクのデメリットとしては、実行可能ファイルのサイズが大きくなるため、ディスクの容量を圧迫することがあります。また、同じライブラリを複数の実行可能ファイルで使用する場合には、同じコードを再度結合することになり、ディスク容量の無駄遣いになるという問題点があります。
以上が、静的リンクの基本的な概念についての解説でした。プログラム開発において、リンクは非常に重要な作業ですので、静的リンクと動的リンクの違いを理解して、適切に使用するようにしましょう。
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