直接制御方式(PIOモード)とは?コンピューターにおけるデータ転送方式の一つで、CPUが直接入出力装置を制御する基本概念について解説する。

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直接制御方式(PIOモード)とは?

直接制御方式(PIOモード)とは、コンピューターにおけるデータ転送方式の一つであり、CPUが直接入出力装置を制御する基本概念です。PIOモードは、データ転送の速度が比較的遅く、CPUと入出力装置が同時に動作できないという欠点がありますが、シンプルかつ安価であることから、古いコンピューターなどで今でも利用されています。

PIOモードの概要

PIOモードでは、CPUが入出力装置の動作を制御し、コンピューター内部のデータバスを介してデータを転送します。ただし、PIOモードでは転送速度が比較的遅いため、大容量のファイルを転送する場合には時間がかかるという欠点があります。また、CPUと入出力装置が同時に動作できないため、転送中に他の処理を行うことができなくなります。

PIOモードの種類

PIOモードには、PIOモード0からPIOモード4までの5つの種類があります。PIOモード0は最も基本的なモードであり、データ転送速度は約3.3MB/s程度です。PIOモード1から4になるにつれ、転送速度が徐々に向上し、PIOモード4では最大で約16.6MB/s程度の高速なデータ転送が可能です。ただし、PIOモード4はごく一部の機種でしかサポートされていません。

PIOモードのメリット・デメリット

PIOモードのメリットとしては、シンプルかつ安価であることが挙げられます。また、OSやドライバーが必要なく、BIOSがサポートしていれば簡単に設定することができます。一方、デメリットとしては、データ転送速度が遅く、大容量ファイルの転送には時間がかかることがあります。また、転送中に他の処理を行うことができないため、マルチタスクには不向きです。

まとめ

直接制御方式(PIOモード)とは、CPUが直接入出力装置を制御する基本概念であり、シンプルかつ安価なデータ転送方式です。しかし、大容量ファイルの転送速度が遅く、マルチタスクには不向きです。PIOモードは、古いコンピューターなどで今でも利用されています。

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