カミンスキー攻撃(Kaminsky attack)とは?DNSキャッシュポイズニング攻撃
DNS(Domain Name System)とは、インターネット上でドメイン名をIPアドレスに変換するシステムです。しかしながら、このDNSにも悪意ある攻撃があります。その代表的な攻撃が「カミンスキー攻撃(Kaminsky attack)」です。
カミンスキー攻撃は、DNSキャッシュポイズニング攻撃の一種であり、攻撃者がDNSのキャッシュに偽情報を送り込むことで、正当なサイトへの接続を妨害し、偽サイトへの誘導を行う攻撃です。
具体的には、攻撃者がDNSサーバーに対して、偽のクエリを送信し、サーバーがそのレスポンスに対するクエリを受け付けるように仕向けます。そして、攻撃者が偽のレスポンスを送信することで、サーバー内のキャッシュに偽情報を挿入します。
これにより、正当なサイトにアクセスしても、攻撃者が作成した偽のサイトに誘導されてしまいます。たとえば、銀行サイトにアクセスしたとしても、攻撃者が作成した偽のログインページに誘導され、アカウント情報が盗まれる可能性があります。
この攻撃を回避するには、DNSサーバーのセキュリティ強化が必要です。具体的には、DNSSEC(Domain Name System Security Extensions)という技術を利用することで、DNSの偽装攻撃に対する保護が可能です。
しかし、DNSSECを導入するには、DNSサーバーの構築や設定が必要であり、導入するためのコストもかかります。そのため、導入が進んでいる企業・団体は多いですが、まだ導入されていない場合もあります。
いずれにせよ、カミンスキー攻撃は、現代のインターネットにおけるセキュリティ上の脅威のひとつであり、注意が必要です。
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