ストアドプログラム方式とは?プログラムの保存と実行を一括で行う方式を解説する。

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ストアドプログラム方式とは?

ストアドプログラム方式とは、データベース管理システム(DBMS)で使用されるプログラムの保存と実行を一括で行う方式のことです。

一般的なプログラムは、ソースコードを書いてコンパイルすることで、実行ファイルが作成されます。そして、実行ファイルを実行することでプログラムが動作します。しかし、ストアドプログラム方式では、プログラムのソースコードをデータベース内に保存し、必要に応じて実行することができます。

この方式は、データベース内に保存されたプログラムをデータベース管理システム(DBMS)が自動的に管理するため、プログラムのバージョン管理やセキュリティ管理が簡単になります。また、プログラムをデータベース内に保存することで、プログラムの再利用性が高まり、開発効率を向上させることができます。

ストアドプログラム方式の利点

ストアドプログラム方式には、以下のような利点があります。

1. プログラムのバージョン管理が簡単になる
ストアドプログラム方式では、プログラムをデータベース内に保存するため、変更履歴やバージョン管理が簡単に行えます。また、複数のプログラマーによる開発でも、同じバージョンのプログラムを使用することができます。

2. セキュリティ管理が簡単になる
ストアドプログラム方式では、プログラムをデータベース内に保存するため、セキュリティ管理が簡単に行えます。特定のユーザーだけがプログラムを実行できるようにすることも可能です。

3. プログラムの再利用性が高まる
ストアドプログラム方式では、データベース内に保存されたプログラムを再利用することができます。同じ処理を複数のアプリケーションで使用する場合、プログラムを複数回作成する必要がなくなり、開発効率が向上します。

ストアドプログラム方式の欠点

ストアドプログラム方式には、以下のような欠点があります。

1. プログラムの実行速度が遅い
ストアドプログラム方式では、プログラムをデータベース内に保存しているため、プログラムを実行するためにデータベースとの通信が必要になります。そのため、プログラムの実行速度が遅くなる場合があります。

2. データベース管理システム(DBMS)の知識が必要
ストアドプログラム方式を使用するためには、データベース管理システム(DBMS)の知識が必要になります。プログラマーがDBMSの知識を持っていない場合、開発効率が低下する可能性があります。

まとめ

ストアドプログラム方式は、データベース管理システムでプログラムを保存し、必要に応じて実行する方式のことです。プログラムのバージョン管理やセキュリティ管理が簡単に行え、プログラムの再利用性が高まるという利点がありますが、プログラムの実行速度が遅くなる可能性や、データベース管理システムの知識が必要になるという欠点もあります。

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