VSAM(仮想記憶アクセス方式)とは?データ管理の基本概念をわかりやすく解説

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VSAMとは?

VSAMとは、IBMが開発したデータ管理システムのことです。VSAMは、データを格納・管理するための「アクセス方式」の一つで、磁気テープや磁気ディスクなどのストレージメディアに記録されたデータを効率的にアクセスすることができます。

VSAMは、主にパーティションデータセット(PDS)や、ユーティリティプログラム(SORTやIDCAMS)に使われています。また、近年では、Big Data処理の基盤技術の一つとしても注目を浴びています。

VSAMの基本概念

VSAMには、以下のような基本概念があります。

1. データセット

VSAMで管理するデータは、データセットという単位で扱われます。データセットには、レコードと呼ばれる単位でデータが格納されます。

2. クラス

データセットは、アクセス方法によって「クラス」と呼ばれるグループに分けられます。代表的なクラスには、KSDS(キーシーケンシャルデータセット)、RRDS(ランダムリレーショナルデータセット)、ESDS(エントリーシーケンシャルデータセット)があります。

3. インデックス

KSDSやRRDSでは、データの検索を高速化するために「インデックス」と呼ばれる仕組みが用いられます。インデックスは、キー項目とポインタから構成されるテーブルで、検索時にキー項目と一致するデータを素早く見つけることができます。

まとめ

VSAMは、IBMが開発した効率的なデータ管理システムで、データセット、クラス、インデックスなどの基本概念を持っています。これらを理解することで、VSAMを効果的に活用することができるようになります。今後のビジネスやIT業界において、VSAMの重要性はますます高まっていくことでしょう。

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