X.500とは?ディレクトリサービスの基本概念をわかりやすく解説してみました
X.500とは何か?
X.500は、ITU-T(旧称CCITT)が定めたディレクトリサービスの規格です。ディレクトリサービスは、ネットワーク上の様々なリソース(データ、アプリケーション、ユーザーなど)を検索・参照するための仕組みで、X.500はその基本概念や架空を提供しています。
X.500の主な機能
X.500には、以下のような主要な機能があります。
1.データの参照・検索機能
ネットワーク上のリソースに関する情報を一元管理し、参照や検索を簡単に行えるようにします。
2.認証・認可機能
ユーザーのアクセス権限などの情報を管理し、認証や認可を適切に行うための仕組みを提供します。
3.階層的ディレクトリ構造
ネットワーク上のリソースを階層的に構造化し、整理・管理しやすくします。
X.500とLDAPの関係
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)は、X.500の軽量版として開発されたプロトコルです。LDAPは、X.500と同じようにディレクトリサービスを提供しますが、よりシンプルで効率的な方法で実現しています。
LDAPは、TCP/IP上で動作するため、X.500よりも広く普及しています。ただし、LDAPはX.500と比べると機能的に制限があるため、大規模な組織向けのシステムにはX.500がよく使われています。
まとめ
X.500は、ディレクトリサービスの基本概念や架空を提供するITU-Tの規格です。LDAPは、X.500の軽量版であり、ネットワーク上のリソースを検索・参照するためのプロトコルです。両者を使い分けることで、最適なディレクトリサービスを実現することができます。
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