VBR(Variable Bit Rate)とは？
VBR(Variable Bit Rate)は、音声や動画を圧縮する技術の一つです。この技術により、ファイルサイズを小さくしながらも、高品質な音声や動画を実現することができます。
通常、音声や動画の圧縮には、CBR(Constant Bit Rate)という方式が用いられます。この方式では、一定のビットレートでファイルを圧縮します。そのため、同じ時間の音声や動画を圧縮する場合でも、情報量が異なる場合には効率が悪くなり、ファイルサイズが大きくなることがあります。
これに対してVBRでは、データの情報量によってビットレートを変化させることで、より効率的に圧縮することができます。情報量が多い箇所ではビットレートを高くし、情報量が少ない箇所ではビットレートを低くすることで、ファイルサイズを小さくしながら、高品質な音声や動画を実現することができるのです。
音声・動画圧縮技術の基本概念をわかりやすく解説
音声や動画を圧縮する技術には、様々な方式がありますが、基本的な概念は共通しています。ここでは、代表的な圧縮技術であるMP3とH.264/MPEG-4 AVCという方式について、基本的な概念を解説します。
MP3は、音声を圧縮するための技術です。音声は、人間の聴覚に合わせた周波数帯域を持っていますが、この周波数帯域を限定することで、情報量を削減することができます。MP3では、音声をフーリエ変換して、周波数成分に分解し、必要な周波数帯域のみを取り出して圧縮します。また、同じ周波数成分でも、人間の耳に聞こえにくい成分は除去することもできます。これにより、高品質な音声を実現しながら、ファイルサイズを小さくすることができます。
また、H.264/MPEG-4 AVCは、動画を圧縮するための技術です。動画は、1秒間に多数の静止画が流れるものであるため、静止画と比較して情報量が大きくなります。H.264/MPEG-4 AVCでは、1秒間あたりの静止画の数を減らすことで、情報量を削減することができます。また、動画には、ある程度の広がりを持つ部分が多いため、前のフレームからの差分を利用することで、情報量を削減することができます。これにより、高品質な動画を実現しながら、ファイルサイズを小さくすることができます。
以上が、音声・動画圧縮技術の基本的な概念です。圧縮技術は、常に進化を続けており、新しい方式が次々と開発されています。しかし、基本的な概念はこれらの方式に共通しており、理解しておくことは重要です。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版