ロードアベレージとは?
ロードアベレージとは、Linuxなどのオペレーティングシステムでシステムの負荷状態を表す指標の一つです。単に「ロード」と呼ばれることもあります。
ロードアベレージは、システムにどれだけのプロセスが稼働しており、それらのプロセスがCPUやメモリ、I/Oなどのリソースをどの程度占有しているかを示す値です。単位時間あたりに発生する平均的なプロセス数を表し、CPU資源を不足させることなく、最大限の効率でリソースを使うことができる制限値を示します。
ロードアベレージの計算式
ロードアベレージは、LinuxやUNIXシステムで計算されます。通常、1分間、5分間、15分間の3つの値で表示されます。これらの値は、以下のように計算されます。
ロードアベレージ1分 = 直近1分間の実行待ちや実行中のプロセス数の平均値/論理CPUの個数
ロードアベレージ5分 = 直近5分間の実行待ちや実行中のプロセス数の平均値/論理CPUの個数
ロードアベレージ15分 = 直近15分間の実行待ちや実行中のプロセス数の平均値/論理CPUの個数
ここで、論理CPUとは、CPUコア数のことです。たとえば、4つのCPUコアを持つシステムでは、論理CPUの値は4になります。
ロードアベレージの解釈
ロードアベレージが高い場合、システムの負荷が高いことを示します。つまり、CPUやメモリ、I/Oなどのリソースが不足している可能性が高くなります。一方、ロードアベレージが低い場合、システムの負荷が低いことを示し、リソースが余っていることを示します。
ロードアベレージが1を超える場合、プロセスがCPUやI/Oのリソースを長時間占有している可能性があります。この状況が続くと、システムのパフォーマンスが低下し、応答性が悪くなることがあります。
ロードアベレージを改善する方法
ロードアベレージを改善するためには、以下の方法があります。
- リソースの削減:不必要なプロセスを終了させ、メモリやCPUを空けます。
- ハードウェアのアップグレード:CPUやメモリなどのリソースを追加します。
- ボトルネックの特定:I/Oやネットワークなどのボトルネックを特定して、処理を最適化します。
これらの対策により、ロードアベレージを低下させ、システムの応答性を改善することができます。
まとめ
ロードアベレージは、システムの負荷状態を表す重要な指標です。1分、5分、15分間の平均値を表示し、システムの負荷状態を把握することができます。高いロードアベレージは、システムのパフォーマンス低下の原因となるため、適切な対策を講じる必要があります。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版