CIL (Common Intermediate Language)とは?.NETプログラムの中間言語とその役割
.NET Frameworkは、Microsoftが提供するプログラム開発用のフレームワークです。このフレームワークでは、開発されたプログラムはCIL (Common Intermediate Language)と呼ばれる中間言語に変換されます。この記事では、CILとは何か、.NETプログラムでの役割について詳しく解説します。
CILとは何か
CILは、.NETプログラムを実行するための中間言語です。.NETプログラムでは、開発されたコードはCILに変換され、実行時に再びマシンコードに変換されます。これにより、.NETプログラムはプラットフォームに依存しない形で実行できるようになります。
CILは、人間が読みやすいテキスト形式と、マシンが読みやすいバイナリ形式の2つの形式で提供されます。テキスト形式は、デバッグやコード解析に使用されます。バイナリ形式は、.NETフレームワークの実行エンジンによって読み込まれ、実行されます。
.NETプログラムでの役割
CILの最大の役割は、プログラムのプラットフォーム依存性を解消することです。.NETフレームワークがインストールされている環境では、CILを実行することができます。つまり、同じプログラムをWindows、Linux、Macなど、異なるプラットフォームでも実行できるようになります。
また、CILはプログラムの高速な実行を実現するために最適化されています。再利用可能なコードのライブラリとして利用することも可能で、複数のプログラムで同じライブラリを使用することで、メモリの効率的な使用ができます。
まとめ
CILは、.NETプログラムを実行するための中間言語であり、プラットフォーム依存性を解消し、高速で再利用可能なプログラム開発を可能にします。CILによって、.NETプログラムの開発と実行がよりスムーズかつ効率的になるというわけです。
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