Integrated Services(IntServ)とは?QoS技術の基本概念を解説

Explanation of IT Terms

Integrated Servicesとは?

Integrated Services(IntServ)は、ネットワーク上の通信品質(Quality of Service, QoS)を向上させるために開発された技術です。IntServは、ユーザーがネットワーク上のアプリケーションに対して要求するサービス品質を指定し、ネットワークがその要求を満たすことを保証します。

QoS技術の基本概念

ネットワーク上での通信において、QoSは、通信品質のレベルを指します。QoSが低い場合、通信速度が遅くなったり、通信中に遅延やジッターが発生することがあります。QoSを向上させるために、以下のような技術が開発されています。

  • Integrated Services(IntServ):ユーザーが要求するサービス品質に応じて、ネットワーク上での通信品質を確保する技術。
  • Differentiated Services(DiffServ):ネットワーク上での通信品質を、トラフィックの種類や優先度に応じて分類し、性能を保証する技術。
  • Resource Reservation Protocol(RSVP):通信に必要なリソースを予約することで、通信品質を確保する技術。

Integrated Services(IntServ)の詳細

IntServは、ネットワーク上での通信品質を確保するために、以下のような手順で動作します。

  1. ユーザーがアプリケーションに対して要求するサービス品質を指定します。
  2. アプリケーションから、IntServに対してサービス品質要求を送信します。
  3. ネットワーク上のルーターは、受信した要求に応じて通信品質を確保するためのリソースを予約し、通信品質を保証します。
  4. 通信が終了すると、予約されていたリソースは解放されます。

IntServは、主にリアルタイム性の高いアプリケーション(ビデオ会議や音声通話など)において、通信品質を確保するために使用されます。しかし、IntServは、ネットワーク上の全体的なトラフィック量が増加すると、通信の遅延や転送エラーが発生することがあるため、大規模なネットワークには適していません。

以上が、Integrated Services(IntServ)とQoS技術の基本概念についての解説でした。QoSを向上させるためには、さまざまな技術がありますが、どの技術を選択するかは、ネットワークの規模や特性、アプリケーションの種類などによって異なります。

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