FINスキャンとは?
FINスキャンとは、TCP/IPプロトコルを利用したポートスキャンの攻撃手法の一つです。攻撃者は、TCPコネクションを開始せずに、ターゲットシステムに対してTCP RSTビットを送信します。これにより、攻撃者はシステムの開いているポートを検知し、その情報を基に脆弱性のあるポートを特定します。また、攻撃者はこの方法で、ターゲットシステムが稼働しているかどうかを確認することもできます。
TCP FINスキャンの攻撃手法と対策方法
TCP FINスキャンは、低レベルの攻撃手法であり、標準的なTCP/IPプロトコル仕様の中に含まれるものです。そのため、ファイアウォールを使用しても、TCP FINスキャンを防ぐことはできません。そこで、対策方法としては、以下のようなものがあります。
**1. ポートスキャン検出ソフトウェアの利用**
ポートスキャン検出ソフトウェアを使用することで、TCP FINスキャンを行っている攻撃者を検知することができます。
**2. ポートのフィルタリング**
攻撃者が利用することができるポートを限定するために、ポートのフィルタリングを行うことができます。
**3. IDS/IPSの使用**
IDS/IPSを使用することで、攻撃に対するアラートを発生させることができます。
**4. アップデートの実施**
TCP FINスキャンを利用する攻撃ツールは、常に進化しています。そのため、システムの脆弱性がなくなるように、常にアップデートを実施するようにしましょう。
以上の対策を実施することで、TCP FINスキャンによる攻撃から自社のシステムを守ることができます。また、日々進化する攻撃手法に対して、常に最新のセキュリティ対策を実施することが大切です。
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