IPコードとは?電気機械器具の保護等級を示す基本概念を紹介
電気機械器具には、その性能や構造から外界の影響を受けることがあります。こうした影響から保護するため、IPコードが定められています。IPコードとは、「Ingress Protection」の略称で、電気機械器具の保護等級を示す基本概念です。
IPコードの数字の意味
IPコードは、最初の数字と2番目の数字の2桁で構成されています。最初の数字は、外界からの物質や指定された方向からの物体の侵入に対する保護レベルを表しています。2番目の数字は、水に対する保護レベルを表しています。
たとえば、IP65の場合は、6が固体物体に対する保護レベルを、5が水に対する保護レベルを表しています。6は、直径1mm以下の固体物体が完全に侵入できないことを示し、5は、垂直方向に向かって噴射される6.3mmの水滴が、機器に影響を与えないことを示します。
IPコードの意義
IPコードは、電気機械器具を適正な環境で使用するために欠かせない情報です。例えば、工場内で使用される機械などは、埃や水分などの汚染物質と接触する可能性があるため、高い保護レベルが求められます。また、屋外で使用する機材には、風雨や紫外線に対する保護も必要です。
IPコードは、機器を使用する際の安全性と信頼性を担保するために、国際標準化機構(ISO)によって定められています。このため、IPコードを示すマークが機器に付されている場合は、その機器が規定の保護レベルを有していることが保証されます。
まとめ
IPコードは、電気機械器具の保護等級を示す基本概念であり、最初の数字と2番目の数字の2桁によって構成されます。IPコードを理解することで、機器の適正な使用環境を把握し、安全かつ信頼性のある運用が可能となります。
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