搬送波感知多重アクセス/衝突検出(CSMA/CD)とは?ネットワーク技術の基本概念をわかりやすく解説

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CSMA/CDとは?

CSMA/CDは、搬送波感知多重アクセス/衝突検出(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)の略称です。これは、複数のデバイスが同じネットワーク上でデータを送信する際に、衝突を防止するための技術です。

CSMA/CDの基本概念

CSMA/CDは、以下の基本概念に基づいて動作します。

  • 搬送波感知:データを送信する前に、他のデバイスがデータを送信していないかを確認します。
  • 多重アクセス:複数のデバイスが同時にネットワークにアクセスできます。
  • 衝突検出:他のデバイスからの信号がきた場合、自分が送信している信号が衝突していることを検出します。

CSMA/CDの動作手順

以下は、CSMA/CDの動作手順です。

  1. データを送信する前に、搬送波が使用されていないかを確認します。
  2. 搬送波が使用されていない場合、データを送信します。
  3. 搬送波が使用されていた場合、データを送信せずに待ちます。
  4. 他のデバイスからの信号がきた場合、自分が送信している信号が衝突していることを検出し、一時停止します。
  5. ランダムな時間を待ってから、再度データの送信を試みます。

CSMA/CDの利点と欠点

CSMA/CDの利点は、シンプルであることや、複数のデバイスが同時にネットワークにアクセスできることが挙げられます。また、衝突を検出することができるため、データ転送の信頼性がある程度確保されます。

しかし、CSMA/CDには欠点もあります。まず、ネットワーク上のデバイスが増えると、衝突が多発するため、通信速度が低下してしまいます。また、衝突検出による再送信によって、ネットワーク上の他のデバイスの通信速度も遅くなる可能性があります。

まとめ

CSMA/CDは、ネットワーク上でのデータ転送に欠かせない基本技術です。搬送波感知や衝突検出などの基本概念を理解し、正しく使いこなすことが重要です。ただし、ネットワーク上のデバイスが多くなると通信速度が低下するなどの問題もあるため、適切なネットワーク設計が必要となります。

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