クラスフルとは?- IPアドレスのアドレッシング方式
クラスフルとは何か?
クラスフルとは、IPアドレスのアドレッシング方式の一つで、4つのオクテットに分かれたIPアドレスを、ネットワーク部分とホスト部分に分ける定められた規則に基づいて分類する方法です。この方法によって、同じネットワーク内に所属するコンピューター同士が通信を行うことができます。
クラスフルの特徴
クラスフルの特徴は、アドレスの割り当て方が前もって定められた規則に従うため、一つのネットワーク内に所属するコンピューターの数が限定されることです。また、ネットワーク部分とホスト部分の割り当て方は自由ではなく、ネットワーク部分の長さに応じてオクテットの先頭ビットを割り当てられたクラスによって決まります。
クラスフルの課題
クラスフルの課題は、アドレスの割り当て方が先に決まっているため、一つのクラスに割り当てられたアドレス数が少なすぎたり、逆に多すぎる場合があります。少なすぎる場合は、ネットワーク内に所属するコンピューターの数が制限されたり、逆に多すぎる場合は、アドレスの無駄が発生してしまいます。
クラスフルの代替方式
クラスフルの代替方式として、クラスレスという方式があります。クラスレスは、アドレスの割り当て方が自由で、必要に応じてネットワーク部分とホスト部分の長さを自在に変更できるため、アドレスの無駄を減らすことができます。ただし、クラスレスを利用するには、独自のアドレス割り当てプロトコルが必要であり、設定に手間がかかるというデメリットがあります。
まとめ
クラスフルは、IPアドレスのアドレッシング方式の一つで、アドレスの割り当て方が定められた規則に従うため、一つのネットワーク内に所属するコンピューターの数が限定されることが特徴です。しかし、アドレスの無駄が発生する課題があり、その代替方式として、クラスレスがあります。
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